薬物乱用防止教室
皆さんは、体調がよくないとき、どのように対処しますか?
おいしいものを食べる?寝る?ゲームなどをして気晴らしする?
状況にもよるでしょうが、薬を飲んで様子を見ることが多いのではないでしょうか?
この日、町内で薬局を営まれている薬剤師さんにお越しいただき、「薬物を乱用することの恐ろしさ」「乱用しないことの大切さ」についてお話をしていただきました。
6年生は卒業・進学を目前に控え、誰でも多少なりとも将来のことを意識しています。しかし、現実問題として夢をかなえるのは簡単なことではなく、辛く苦しい思いをすることも多々あります。その状況から逃れるために一時の快楽として薬物を乱用した結果、自らの心身の健康を害したうえに社会的な信用を失い、周囲の人たちにも悲しい思いをさせることになってしまった各種方面の著名人の事例は、子どもたちにとってショッキングでした。
シンナー乱用は、脳神経への悪影響から身体機能に異常が生じ、場合によっては命にかかわる事態に陥るということでした。また、大麻乱用の低年齢化が進んでいる背景として、SNSの普及に伴って出回る有害情報、粉末や薬草などの形態ではなくクッキーやグミなどに含まれて流通させる手口などがあるということでした。
子どもたちの日常生活に近いところの話題では、一定の年齢になったら認められる喫煙や飲酒も、「ダイエットに効果がある」といった誘惑、友達から誘われて断れない同調圧力などから、「1回だけならいいか」という軽い気持ちで幼いうちに始めてしまう例が多々あるということでした。
最後に、軽率な判断で乱用を始めることによって心身を害し、人生を棒に振らないよう、「勇気をもって誘いを断り、その場から離れること」「安全な薬品であっても適量を守ること(オーバードーズの防止)」など、今後の生活の仕方へのアドバイスをいただきました。