【校長室より】50年の歴史を背負い、次なる未来へ ~ゆずり葉の伐採と、繋がれる新しい命~
【校長室より】50年の歴史を背負い、次なる未来へ ~ゆずり葉の伐採と、繋がれる新しい命~
創立50周年という大きな節目を迎えた山西小学校で、長年子どもたちを見守り続けてきた「ゆずり葉」の木。残念ながら枯死が進み、2026年6月24日(水)、樹木医さんや造園業者の方など、協力者3名による調査と伐採作業が行われました。
今回のブログでは、作業当日の様子とともに、この木が山西小学校にとってどのような存在であったのか、そして「やまりん」と共に歩むこれからの未来についてお伝えします。
🌳 4年間にわたる「再生への願い」と感謝
今回の伐採に際し、改めて深く感謝を伝えたい方々がいます。この4年間、ゆずり葉が何とか元気を取り戻せるよう、我が子のように寄り添い、力を尽くしてくださった3名の協力者の皆様です。
一時は回復の兆しが見えるよう、土壌の改良や害虫対策など、専門的な知見から粘り強く治療を続けてくださいました。
残念ながら伐採という苦渋の決断に至りましたが、皆様の「何とかこの木を残したい」という温かい情熱があったからこそ、ゆずり葉は50周年のこの年まで命を繋いでくれたのだと感じています。4年間にわたる献身的なサポート、本当にありがとうございました。
📸 6月24日(水):専門家の調査で分かった「声なき理由」
伐採に際し行われた詳細な調査により、枯死の原因が明らかになりました。
- カミキリムシによる食害: 写真にある通り、一見しっかりしているように見えた幹の内部は、カミキリムシによる浸食が深刻に進み、空洞化していました。
- 根の生育環境: 地面の下では水の流れが悪く、根が深くまで伸びることができない過酷な状況であったことも分かりました。
50年という長い月日、環境の変化や害虫の被害に耐えながら、山西小の子どもたちに木陰を作ってくれていた生命力の強さに、改めて深い感謝の念を抱かざるを得ません。
🌿 「ゆずり葉」が象徴する山西小の歩み
「ゆずり葉(ユズリハ)」は、春に新しい葉が成長して準備が整うのを見届けてから、古い葉が落ちるという性質を持っています。この様子が「親が子に後を譲る」姿に重ねられ、古くから「円満な世代交代」や「子孫繁栄」を象徴する縁起の良い木とされてきました。
また、古名を「ゆづるは」と言い、葉の筋が太くしっかりしている様子を「弓の弦(ゆづる)」に見立てたという説もあります。山西小学校にとっても、まさに伝統を力強く次世代へと引き継いでいく象徴でした。
1977年(昭和52年)の開校以来、本校の学校だよりの名称が「ゆずり葉」であることも、この木の精神が本校のアイデンティティとして深く根付いている証です。
✨ 「やまりん」と共に、新しいスタートへ!
50周年の記念すべき今年、山西小学校には新しいシンボルが誕生しています。児童の公募から生まれたマスコットキャラクター「やまりん」です。
「山」のイメージから生まれたリスのキャラクターで、頭には特産のみかんをのせ、落花生をぎゅっと抱きしめています。運動会では5・6年生が「やまりんはっぴ」を粋にまとい、新しい伝統の形を見せてくれました。
ゆずり葉の親木は一度役目を終えますが、最後に素晴らしいプレゼントを残してくれました。木から取れた種から、現在2つの小さな芽が顔を出しています。苗にするにはとても難しいということでしたが、1~2年後には新しい苗として、再びこの山西小の地に根付くことができるかもしれません。
🌈 未来に向かって
「ゆずり葉」がその名の通り次世代に命を繋ぐように、50年の歴史のバトンは今、新しい芽、そして「やまりん」と共に元気いっぱいに活動する山西小の子どもたちへと引き継がれました。
私たちは50年の歴史を誇りに思い、背負いながら、この「新しい命」を大切に育て、次の50年に向かって力強い一歩を踏み出します。
保護者の皆様、地域の皆様。これからも「やまりん」と共に成長していく山西小学校を、温かく見守っていただければ幸いです。