12月の朝会

いよいよ2学期最後の月、12月になりました。「師走(しわす)」ともいわれ、あわただしい時期でもありますが、1年間、あるいは2学期の振り返りをしっかりやっていきたい時期です。

 

さて、いじめは「よくないこと」「あってほしくないこと」だというのは誰もが考えることです。また、いじめが起きているときには、まず「いじめる人」「いじめられる人」がいます。その周りに「いっしょになっていじめる人」「いじめの行為をしていないが、周りで見ている人」がいることもあります。

では、「いじめの行為をしていないが、周りで見ている人」は、実際にやっていないのだから悪くないのでしょうか?

この質問をしたとき、子どもたちは静まり返りました。各自何か考えているようでした。そのあと、何人もの子どもたちが手を挙げ、「いじめの行為をやめさせる」「先生に知らせる」などの発言がありました。

しかし、場合によっては、勇気をもってそのような行動を起こすのが難しいかもしれません。そんなときには、話しやすい友達や家族に話すのも解決策の一つであると伝えました。短い朝会の時間で伝えて学ぶことができるのは少しずつですが、これからも学級・学年・学校全体で日頃から意識し、「楽しく安心な学校生活を送る」ための予防的な取組をベースに、早期発見・早期対応に努めていきます。

 

最後に、12月の生活目標に関連して、年末恒例の大掃除の話題に触れました。「うちは大掃除をしない」という子もいて、多様な考え方・生活習慣があることを全体で共有しました。しかし、昔からこの時期に大掃除をすることは日本の伝統的な意義があり、調べてみると、「自宅の『煤払い(すすはらい)』を行い、神様を迎える準備をする」のが目的だということでした。また、「新年に来てくれる幸せの神様(「歳神様(としがみさま)」)を迎えるため、失礼がないように家の中をきれいにして清める」という説もあるようです。