3年生
オクリンクプラス はじめのいっぽ
この日、3年生は保健の学習で「自分がリズムのある生活を送る」ために、日頃の生活を振り返る中で、どのような工夫をしたらよいかを考えていました。
授業の前半は、教科書の挿絵を見たり設問に回答したりしたあと、友達の意見を聞き合う中で学んでいきました。
一つのテーマで学習の区切りをつけた頃、先生が子どもたちに、タブレット端末を用意して「ミライシード」の「オクリンクプラス」を起動させるよう指示しました。「オクリンクプラス」とは、授業支援アプリといわれるもので、子どもたちがタブレット端末で作成したメッセージや画像などをクラス等で共有し、互いのよいところを評価し合ったり、自分の考えや作品により磨きをかけたりすることに使うことができます。
実は、この授業の2日前に教職員対象の研修で「オクリンクプラス」の使い方を学んだばかりで、本番での使用が初めてだったのですが、先生も一生懸命説明しながら実演し、子どもたちも見よう見まねで意見のカードを作り上げました。画面上で友達のカードが共有されて一覧できるさまを目の当たりにしたときには、「わー!」と歓声が上がりました。
この日はあくまでも「試用」が目的でしたが、授業の節目に先生がこのアプリを使うよさを語っていたのが印象的でした。これからどんどん使ってなじんでいけば、このアプリも協働的な学びの強力なツールになることでしょう。
タマネギの成長実験!?
農業体験でお世話になっている農家さんの発案で、2畝あるうちの片方には、寒さをしのぎ雑草が茂るのを防ぐために寒冷紗をベタ掛けし、さらに風よけのため、シートをトンネル掛けにしてくださいました。
栽培方法の違いが成長の違いにどのようにあらわれるのか、楽しみですね。
消防体験
先週・今週にかけて、社会科で学習したことを実際に見学・体験しました。2日間ともお天気に恵まれ、青空の下で秋を感じながら(肌寒かったのですが…)学習することができました。消防士や農家の仕事の大変さや、日常生活での防火対策や二宮町の特産品への興味に繋がることを願っています。
二宮町消防署のご厚意で実現した体験事業では、救助工作車の車内の様子を見たり、防火服などの服装や道具を持ってみたりするだけでなく、消火体験や救助工作車との綱引き、クイズなどとても充実した体験ができました。2チームに分かれて行った綱引きは、2チームとも勝利したのですが、「アクセル踏んでいるからだよ!」と、なかなか子どもたちに信じてもらえず…(笑)
「お家に火災報知器あるかな?消火器あるかな?」「もし火事が起きた現場に遭遇したら…」と防火指導も合わせて教えていただきました。
農業体験
昨年度に引き続き、この時期に農業体験として、ミカンの収穫、原木シイタケの見学、タマネギの定植をする機会をいただきました。これは二宮町産業振興課と地域の農家の方々のご厚意により実現している事業です。当日は産業振興課と農家の方々のほか、村田町長と和田教育長も駆けつけてくださいました。
はじめにタマネギの歴史や株のつくりについてお話をいただきました。本格的に食用として栽培されるようになったのは明治時代に海外より伝わってからとのことでした。同じネギでも長ネギは奈良時代に伝わってきたのが起源とのことでした。また、私たちが日頃食べているタマネギは根菜類だと考えてしまいがちですが、実は葉の部分が膨らんだものを食べているとのこと、子どもたちも意外だという反応でした。
体験の前半はクラス別に行われました。原木シイタケを栽培している農家さんでは、ハウスの中で実際に育っているシイタケの様子を目の当たりにしました。原木の種類や状態によってシイタケの育ちが異なること、シイタケから養分を吸収される原木は、次第に柔らかくなっていき、最後に朽ちて土にかえることなど、子どもたちは実際に原木の感触を確かめていました。
ミカンの収穫体験では、まず収穫のしかたを教わりました。「二度切り」といって、はじめに実から少しだけ離れた部分にはさみを入れて枝から切り離し、さらに実と茎の付け根にはさみを入れます。こうすることにより、枝から簡単に切り離すことができるとともに、実を傷つけずに収穫し続けることができます。
おいしそうなミカンを選んで収穫するのは子どもたちにとって悩ましくもあり、楽しいひとときでもありました。畑が高台にあり、この日は快晴であったため、富士山や箱根の山々がきれいに見えました。
最後に学校で借りている畑に戻り、タマネギの苗を植える体験をしました。この時期に植えるタマネギは半年かけて育ち、5月ごろに収穫の時期を迎えるとのことです。冬の霜が張る時期を経ることから、棒を使って土に5cm程度の穴をあけて苗を差し込んだ後、土を足してしっかり押さえつけることが大切とのことでした。一人10本くらいは植えていました。これから雑草を抜いたり春先に肥料をやったりと手間はかかりますが、おいしいタマネギに育てるため、子どもたちはきっとがんばることでしょう。
振り返りから汎用的な学力へ
学期末が近づき、教科の学習もそれぞれまとめの時期になりました。
この日の理科の授業では、2学期に学んだ単元のまとめをするガイダンスがありました。
タブレット端末で検索して何らかの情報を得ることもできますが、3年生の児童が学んでいるような内容とレベルにほどよく合うものを引いてくるには、検索のキーワードを適切に入力することが必要です。これはどの学年でも当てはまることですが、簡潔な表現で、スペースをはさみながら、必要に応じていくつか入れていくには慣れが必要で、これからだんだんうまくなっていくと思います。
さて、この日は理科担当の先生が教科書の関連ページを示してくれました。「確実な情報に加えて関連情報を得る」ためには、それらを見直す中で必要に応じてネット検索するのがいちばんよいと思います。
黒板には関連ページの紹介だけでなく、理科の学び方に通じるメッセージも記されていました。これらは理科だけでなく、すべての教科学習に通じる考え方ともいえます。
文部科学省が定めている学習指導要領では、このような考え方を「汎用体な学力」「資質・能力」の一つとしています。黒板のメッセージに込められた学力観を私なりにとらえなおすと、次のような表現になるでしょうか。
◎疑問を記す:学習内容を鵜吞みにせず、納得いくまで考え調べようとする態度
◎自分の考えを記す:学習内容を自分なりに解釈し、頭の中で組み立てる力
◎学んだことが世の中で使われていることに気づく:学んだ知識や考え方を利用して自分の身の回りの生活で起きていることを分析したり、知識や考え方を応用した道具や施設・設備等があることに気づいたりする力
子どもたちは、自分の学びに向かう態度が先生からこんなふうに価値づけられると、きっとその教科が好きになるでしょうし、やがてその態度が他の学習にも転移していくことでしょう。
光を集める
毎日日当たり前のように見える太陽ですが、3年生の理科では、太陽の動きやその光の性質について、観察や実験を通して学んでいきます。
子どもたちはこれまでに、鏡で光を反射させることは経験しており、光が直進することもそのときの実験から学んでいます。この日は、そのことを踏まえ、鏡の枚数を増やして反射光を1か所に集めたとき、その部分の光の強さや温度がどうなるかを確認しようとしていました。
ほとんどの子どもたちが「鏡の枚数が増えると、光を集めた部分はより明るくなり、温度が高くなる」といった予想を立てており、そのことを実証することができました。しかし、たとえ数分であっても集めた光の位置がずれてくることから、太陽が刻々と動いていることも改めて実感していました。
遠足 はまぎんこども宇宙科学館
11/7(木)に学年全員そろって、「はまぎんこども宇宙科学館」に行ってきました。幸運に加えて、日々の体調管理,保護者のみなさまには頭が下がります。ありがとうございました。
プラネタリウムでは、ちょうど11/11(月)のテストにも関係するであろう太陽の話、そして「夏の大三角」やカシオペア座,オリオン座などの星座の話、北極星の見つけ方などをていねいに教えていただきました。
宇宙トレーニング室での科学体験なども3年生にはピッタリでしたので、とても楽しそうに過ごしていました。
また、どの子もお弁当が一番の楽しみであったようです。先週に引き続き、お弁当のご用意本当にありがとうございました。
「振り返り」の大切さ
3年生は今、体育の授業でポートボールをやっています。
バスケットボールでいうところの「バスケットゴール」を、「踏み台とその上に立ってボールを受ける児童」に替えてプレーするようなイメージです。
もちろん、小学校中学年の児童がする球技なので、ルールは正式なバスケットボールよりも非常にゆるやかで、場合によってはクラス内で話し合ってローカルルールを作りながら取り組むこともあります。
子どもたちはドッジボールをはじめ球技が大好きです。しかし、それゆえに勝負にこだわり遊びに流れるだけことで終わらないよう、目的や課題をもってプレーするよう指導しています。
プレー後の「振り返り」は、次のプレーをより意義あるものとするための足場となります。「○○の声かけが励みになった」「△△のプレーを見てコツがわかった」「自分は◇◇を忘れていた」など、子どもによって気づきは様々ですが、そのことで自覚したり互いに励まし合ったりしながら楽しみ、より質の高いプレーをすることにつながります。
柳川乳業の見学
2学期の社会科では,「工場ではたらく人と仕事」について学習してきました。教科書で学ぶ中,工場で働く人たちに直接聞かないと,または現地で見ないとどうしてもわからないような疑問がたくさん出てきました。
このたび、町内で長らく事業を営まれている柳川乳業さんが快く見学を受け入れてくださり,生産工程を実際に見せてもらうことができました。ベルトコンベアー上で賞味期限がプリントされるところや,12本の牛乳が機械でいっぺんにつかまれてケースに入れられていく様子に子どもの視線はくぎ付けでした。
また,子どもからの質問(とても多かったです)に社長の柳川さんは全て答えてくださり,生産量や加工費,紙パックはどこで作っているか,さらには売り上げ金額まで,たくさん教えていただけました。
はかりで重さをはかろう
3年生は現在、算数で重さについて学習しています。
手で持ったり天秤を使ったりして物の重さ比べをする中で、「○○の△△個分の重さ」といった重さの基準が必要だという考えに至り、「g(グラム)」という単位が登場します。
のちに実物の重さとして1円玉1枚の重さが1g(1グラム)であることを知り、重さの単位と量感とがつながり始めます。
今日の授業では、グループごとに台ばかりを使って、身の回りの物の重さを量っていました。
(1)「本3冊ではどうかな?」
(2)「図鑑は1キロを超えたよ」
(3)「僕の水筒は1リットル入るから1キロを超えたんだ」
(4)「ボールはうまく量れないな」
など、様々な気づきが出てきました。
このような活動をたくさん経験することにより、物の量感と算数・数学が実感を伴って結びついてきます。(1)からは本ごとの重さ(冊数)と重さのたし算(かけ算)の関係、(2)からは本の重さと本の大きさ(厚み・体積)の関係、(3)からは水の重さと水筒の容積の関係、(4)からはボールに台座を合わせた重さと重さのたし算の関係を学ぶことに発展していくことが考えられます。
ご家庭でも、ものづくりや料理、部屋の整頓などを通じて、物の長さを測ったり、物の重さを量ったりすることに意識を向けさせることにより、このような感覚を養うことにつながると思います。幼いうちに豊かな経験を積ませておきたいですね。