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学校研究

公開授業研究会を行いました

11月22日(水)の午後、本校で公開授業研究会を行いました。

学校では、日々の教育活動をよりよいものにすべく、定期的に授業研究や職員研修をおこなっています。今回の研究会はその一環で、中地区(平塚市・秦野市・伊勢原市・大磯町・二宮町)の小・中学校の先生方に参観いただくとともに、その後の協議会で今後の糧となるご意見をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年、世の中が変化の激しい社会になっていることに伴い、教育界においてもそれに対応すべく、特に「正解のない問題」に対して、多様な人たちと「協働」しながら「問題解決」に向けて取り組める「資質・能力」の育成が求められています。

そのため本校では、二宮町が小中一貫教育の構想を立ち上げたことを受け、令和2年度より「誰一人取り残さない学級集団・学習集団づくり」と「資質・能力を育成するための主体的・対話的で深い学び」を目指して研究に取り組み4年目となります。現在では、二宮町内すべての小・中学校で共通のテーマとなっています。

 誤解を恐れず非常にシンプルな言い方をすれば、「問題解決」に向けた「話し合い・学び合い」の学習活動を研究してきたということです。もちろん、知識や技能を習得する機会も大切にしてきましたが、時代に対応した「資質・能力」を育むことをベースに、知識や技能を定着させ、粘り強さや相手意識など人間性の一面も育んでいくことをねらっています。

 

 

 

 

 

 

日頃、「学び合い・話し合い」の学習活動をしているところを見ていて感じることは、これをうまく積み重ねていくと、子どもたちが互いの様子をよく見て、話をよく聞いて、建設的な反応をすることができるようになっていくんだな、ということです。また、それが授業における学びだけでなく、学校での日常生活一般においても、友達とのかかわりや学級での問題解決によい影響が及びつつある、ということも感じています。

 

 

 

 

 

 

もちろん、本校児童全員が現時点でこのような「資質・能力」を大いに高めて学びを深めているわけではなく、学年による発達の段階、そして個人の特性による違いは少なからずあります。まだまだ道半ばですので、引き続き子どもたちとともに地道に取り組んでいきます。

上級生の姿から学ぶ

本校は日頃の授業実践を通じ、「一人も取り残されない、受容的な学級集団・学習集団」の基盤づくりを始めて4年目となります。6年生はその積み重ねがいちばん大きく、毎日・すべての時間とはいかないまでも、主体的に学習に取り組み、建設的な対話ができる集団に育ってきています。

この日、6年生は社会科で歴史を学んでいました。そんな姿を5年生が教室で目の当たりにしていました。

普段、他学年の授業を見る機会といえば、せいぜい学校行事や体育などの授業で場を共有するくらいですが、子どもたちにとって、それは視点を持って意識的に観るというよりは「見える」「見て楽しむ」方が自然かもしれません。しかし、この日は明らかに「見学」すなわち「見て学ぶ」ために来ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業時間の半分ほど見学した後、自分たちの教室に戻り、担任の先生からの「どうでしたか?」の投げかけから振り返りが始まりました。

初めのうちは6年生の「教室環境」「授業態度」の類の発言がされていましたが、次第に「発言の仕方」「発言の聞き方」「調べたとのまとめ方」「板書の特徴」など、6年生の学習スタイルへと本質的なところに意識が向いていきました。

 

 

 

 

 

 

授業の最後に、半年後の進級を待たずに「今からできること・していきたいこと」を個人のまとめとしてノートに書いていました。

授業における主体的な学びの姿

6年生の子どもたちは今、友達の意見に耳を傾け、「付け足し」「反対」「新たに」など、自分の考えとの関係性を意識しながら発言しています。(意思表示の合図となっているハンドサインの違いが分かりますか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その際、担任の先生は、1時間の授業でめざす目標やテーマを始めに提示するものの、指名や板書など、進行のかなりの部分を子どもたちに任せています。ときには停滞したり軌道修正することが必要になったりすることもあるので、つぶやきや質問などにより、さりげなく刺激を与えます。

 

 

 

 

 

 

全体の話し合いに至るまでに、一人で調べたり考えたりする時間があり、タブレット端末でワープロやスライドのアプリを使って簡単にまとめておきます。場合によっては、友達の学んでいる様子を見せてもらったりアドバイスをもらったりするために席を離れることもあります。

話し合いの場面において、進行役の子どもたちは、指名した子が発言すると、これまでのものとの関連を考えながら黒板に追記していきます。発言のたびに短時間で他の意見との関連を判断するので、いちばん脳みそを振り絞っているかもしれません。場合によっては、その場で判断しきれず、発言した子のそばに行って発言内容を再確認することもあります。

NEW 子どもたちが授業を進める

「ここからは、みんなに任せます!」

担任の言葉で、二人が前に出てきました。

単元は、5年生社会科の「水産業のさかんな地域」です。一人一人がchromebookにまとめたあと、子どもたちで授業を進めていきました。(写真3枚)

話し合いの授業

11月25日(木)2年生のクラスで研究授業を行いました。全員挙手と話し合い活動です。全員が学習に気持ちが向いています。また、発表の仕方、聴き方のマナーも定着してきました。

将来、自分の意見をしっかりと伝えられることができるでしょう。また、相手の意見をしっかりと聴くことのできる人になるでしょう。(写真3枚)

 

話し合いの授業

10月8日(金)学校研究 5年生のクラスで話し合いの授業を行いました。社会科の「自動車の生産にはげむ人々」で、“自動車を生産するは、どのようにして性能が高い自動車を大量に生産しているのだろう”がテーマです。机の上にはPC(Chromebook)、画面や教科書を見ながら考えを出し合いました。

授業づくり研修

10月1日(金)、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための研修を行いました。今回は、講師の先生とのZoomでご指導をいただきました。

4年生:社会科の「ごみはどこへ」です。子どもたちが、教科書に載っているグラフなどの資料からどんなことを発言して話し合いが進んでいくのだろうかを考えました。

令和3年度のテーマ 「主体的・対話的で深い学び」の実現

 昨年度に引き続き、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指します。

 手立ては6つです。全クラスで行います。

①全員挙手・・・ 全員が学習に参加する

②ハンドサイン・・・ 自分の考えを で表す

③相互指名・・・ 自分たちで授業を進める

④発言の仕方・・・ 相手に伝わる発言の仕方を身につける

⑤聴き方・・・ 考えながら聴く 発言者が話しやすくなる聴き方を身につける

⑥人との関わりの中で学ぶ・・・ 教える教わる 協働的に学ぶ

           ⇩

 期待できる成果

☆ 学び方が、学校の「風土」になる。安定した教育の提供。

☆ 授業に多様性が生まれる。

☆ すべての活動に「主体的に」取り組むようになる。

☆ 人間関係が良くなる。思いやりの心が育つ。

☆ 問題行動が起きにくくなる。

☆ 学級、学年、学校に正しい秩序ができる。

すなわち、

授業(先生)が変わる     子どもが変わる     学級が変わる    学年・学校が変わる

みんなが安心して過ごし、学び合える学校になります。