おはなし会
二宮町の小学校には、ずっと以前から「にのみやおはなし会」というグループの方々が定期的に来校してくださり、学年に応じた本の読み聞かせをしてくださっています。この日、山西小学校では、3・4年生の教室で朝学習の時間、読み聞かせが行われていました。(おはなし会の方々がいらっしゃらない学年は各教室で、自分で本を手に取って、あるいは友達と一緒に読書しています。)
自分で読みたい本を手に取って読み進めるのもよいですが、絵本を見ながらお話を読み聞かせていただくことは、気軽に様々なお話に触れることができ、「あとでその本を自分でも読みたい」「同じ作者の別の作品をさがしてみたい」など、子どもたちの読書欲をかき立てるきっかけとなります。また、教室がしっとりとした雰囲気になるという副次的な効果もあります。
校内では、11月を読書月間としていますが、先日行われた全校朝会で、私が小学生だった頃の読書の実態について告白しました。私はその頃あまり本好きではなかったのですが、家族でそのことを話し合い、当時いちばん興味を持っていた「魚釣り」についての本を買ってもらったことがターニングポイントとなりました。子ども向けの数々の本を読破したことに飽き足らず、大人向けの釣り雑誌にまで手を出し、意味の分からない言葉や読めない漢字を調べたり両親に聞いたりしながら、必死になって読んだものでした。
私の告白は、本好きでない子が本に興味を持つための方法として、あくまでも一例に過ぎません。学校でも授業の中で児童が「おすすめの本」を紹介し合ったり、図書室の先生がテーマ別に本を展示してくれたりと、様々なかたちで刺激を与えています。秋の夜長に、スマホやゲームを意識して手放し、ちょっと本に触れてみるきっかけができるといいですね