6年生
いのちの授業
「生きている中で何が一番大事か?」問いかけに対して、「親」「友達」「家族」など、様々な答えが返ってくるところから始まりました。
この「いのちの授業」は、二宮町保健センターによる毎年恒例の事業の一つで、助産師さんと保健師さんが来校され、ヒトの誕生からはじまり、生きることの大切さ・すばらしさをお話しいただいています。
6年生ともなると、すでに理科の授業で「ヒトの体のつくり」「ヒトの誕生」について学習しており、子どもたちはその基本的な知識をもっていますが、性的なことに対する照れなどから、授業のはじめはぎこちない雰囲気がありました。しかし、助産師の岩下さんのおだやかで明るい気さくな語り口から、徐々に打ち解けてきました。
私たちは、まず針の穴を通すほどの小さな卵子が何億ものうちの一つの精子と出会って受精し、約38週間、お母さんの子宮の中で成長して大きく重くなり、やがて産道を通って生まれ出てきます。受精の確率論的な奇跡、見えないほどの受精卵から大きなペットボトルほどの重さになるまで、現在の心拍の約2倍の鼓動を伴いながら大きく成長すること、出産の際の母子ともども伴う大きな苦労など、パネルや模型、音声などを通して非常に印象深く振り返ることができました。
赤ちゃんの人形を抱っこする体験では、まだ首が座っていない状態のものであるため、子どもたちは人形を受け取るまでこわごわでしたが、頭を安定させて楽な姿勢になるよう気遣い、にこにこしながら抱いていました。
授業の終盤では学習のまとめとして、「生きること」についてお話をいただきました。「私たちは周囲の人たちに支えられながら生きているけれども、そもそも自分自身に生きる力がなければ生きていけない」「受精という偶然ともいえる奇跡から始まり、生みの苦しみを経て誕生した一人一人は宝物であるからこそ、いのちを大切にしてほしい」「自分を大切にできる人は他の人も大切にできる」「誕生日はいのちの記念日であり、誰もが生きているだけで100点満点」といったメッセージで締めくくってくださいました。
任せてね 今日の食事
これまでの調理実習では、一品料理をいくつか経験してきましたが、今回は一食分の献立にチャレンジです。
共通の食材としてジャガイモを使うほかは、グループで考えた料理に必要な食材を使い、自分たちがこれまでに経験した調理方法でつくっていきました。
したがって、調理器具もクラスですべて統一というわけではなく、一人一人の主体性が大切になってきます。実際、準備の様子を見ていると、みんなテキパキとよく動いていました。これは楽しみだな!と思いながら家庭科室を出て、別の教室の参観に行きました。
しかし、次の家庭科室に来てみると、すでに調理が終わり、ほとんどのグループが食事を終え、活動の振り返りをしていました。実習だから少量だとはいえ、留守にしている間にできあがってしまい、食事まで終えるとは…。残念!!
試食のために残してある料理を撮影しました。担任の先生からお褒めの言葉がたくさん聞こえてきました。見ていて本当においしそうでした。
(なお、このページには別の時間に実習したクラスの様子を撮ってもらった写真も一部載せてありますので、実習自体の概要はお分かりいただけると思います。)
東京へ校外学習に行きました
今日は6年生にとって最後の校外学習となりました。
好天に恵まれ、幸先良い出発となりましたが、高速道路で大渋滞にはまり、その後の見学や昼食の時間帯を調整せざるを得ませんでした。
午前中の見学地は国会議事堂です。到着するまでの道中、省庁のビル群や皇居周辺など、周辺地域が日本の中枢となっていることを想起させるバスの窓からの景色は、子どもたちにとって非常に刺激的なものでした。
この日は衆議院の本会議場を見学することができました。教科書やテレビなどで見かける本会議場に実際に足を踏み入れる経験は一生のうちで何度もあることではないと思いますが、傍聴席に座り、眼下に広がる国会議員や大臣などの席を見ながら説明を一生懸命聞きました。建設にかかった費用や建材の規模など、当時にしてはいかに莫大な工事であったかを知ることができました。
昼食は上野公園でとりました。天気予報どおり、屋外でのお弁当はかなり寒かったです。
午後の見学地は国立科学博物館です。古代の生物から現代の最先端技術まで、自然科学分野の展示を自分たちの興味の赴くままに見学しました。グループごとに見学したい分野の特徴が異なっており、それほど長くない見学時間の中で効率よく楽しめたのではないでしょうか。
帰りの車中は、一日の振り返りをするとともに、DVD鑑賞も含めてゆったりと過ごしました。
今日のこの日を迎えるにあたり、保護者の皆様におかれましては、子どもたちの心身の健康を支えてくださるとともに、当日のお弁当のご用意と早朝の送り出しをいただき、まことにありがとうございました。
山西駐在所の栗城さんにお越しいただきました
11/6(水)の6校時に、山西駐在所の栗城さんにお越しいただき6年生にお話をしていただきました。
警棒、手錠、無線機、銃、スマホ、笛、対人防護衣、警察手帳などの装備品を一つ一つ紹介してもらいました。手錠をはめたり、銃を撃ったりすることは「法に基づいて」行われるとのこと。法に基づかない行為は職を失うという説明に警察官の職責の重さを改めて感じました。
警察官になるために警察学校で必要な知識や体力を身につけるための訓練が行われること、やりがいもあるがとても厳しいため辞めていく人もいることなどをお話いただき、警察官になるための厳しい過程を知ることができました。
警察官のお仕事で嬉しいこと、楽しいことはパトロールのときに挨拶を返してくれたり、自転車の鍵をちゃんとかけてくれたりしたときだそうです。伝えてきたことが無駄ではなかったという気持ちだそうで、私たち教員にも通じるところだと感じました。反対に残念な気持ちになるのは、信号のないところで道路を渡っていたり、自転車で猛スピードで走っていたり姿を見かけたりしたときだそうです。
警察官の仕事を説明するのに、「子どもたちにとってはスーパーヒーロー、お年寄りや地域の人にとっては金太郎」と例えていらっしゃっていました。いつも笑顔で地域の安全を守ってくださっている栗城さんの姿はまさにヒーローです。子どもたちにもしっかりイメージできたことと思います。
「すべてのことが皆さんの経験値になる。皆さんが素敵な仕事に出会えるように」という言葉で締めくくられたお話に、子どもたちへの大きな愛を感じました。
子どもたちからは今回もたくさんの質問が出ました。
お話の中からプロとしての誇り、使命感を感じました。警察官というお仕事を通して人生について考える機会をいただきました。
お忙しい中ありがとうございました。
お米屋さんにお越しいただきました
昨日に引き続き、今日は町内でお米の販売店を営んでいる原さんにお越しいただきました。
いわゆる「お米屋さん」の仕事が話題の中心かと思いきや、それだけにとどまらず、原さんの生き方そのものを語っていただき、子どもたちにとっては、「ものの見方・考え方」「人生観・職業観」といった深い学びを得ることができた1時間でした。
「自営業の家に生まれ育ったことについて感じていたこと」「自らの興味関心の幅広さ・器用さゆえに得ることのできた様々な経験」「家業に関わるにあたって考えたこと、そして現在」という流れの中で、「興味あること、こだわっていることを突き詰めることはいいことだけれども、自分なりに限界を感じて身を引くことは悪いことではない」「仕事はある程度身を入れて取り組まなければ成果も上がらないし、その本質を理解することもできない」「自分が『好き』と思えるものを器用に様々取り組む中で生きていく人もいれば、あまり器用でなくても地道に一つのことに取り組む中で深めていく人もいる」など、大人の階段を上り始めた6年生にとって、少々難しいけれどもうなずける部分も多かったようです。
最後に、子どもたちの質問に答えていただきましたが、その質問はそれぞれ非常に深いもので、単純に一問一答の形のものではなく、子どもたちが自分事として話を聞いていたからこそ生まれた問いだと感じました。
現在お米屋さんを営んでいる原さん。それでもまだご自身は「進化中」とのことでした。これからの時代、職業のあり方は未知数であり、これからを生きる6年生に向けて、「なんでもできるよ!」とエールを送ってくださいました。
美容師さんにお越しいただきました
卒業まであと半年となった6年生。先日、二宮西中学校を訪問して中学3年生と交流をする中、中学校生活のイメージが少しずつ膨らんできています。
この日は、さらに将来の職業へ目を向けるべく、町内で美容院を営む美容師さんにお越しいただき、お話しいただきました。
はじめに「美容師とは?」ということで、「お客様の髪の毛をカットしたり整えたり、化粧をしてあげたりして喜んでいただくサービス業であり、試験を受けて国家資格を得なければできない仕事」であること、「施術(技術)は仕事の基本だけれども、お客様相手の仕事であるため接客力を高め、さらに美容に係る商品を販売することも大切」であることを教えていただきました。
また、美容院に勤めるようになっても、先輩美容師に様々なことを教わりながらいくつものテストを受けてクリアしなければならず、精神的にも肉体的にも厳しい面があるとのことでした。
しかし、それでも美容師を続けておられるのは、「美容師の仕事が好き!」「お客様がきれいになっていくのが楽しい!」という思いが原動力になっているとのことでした。
最後に、施術の際に使用するハサミやコーム、ドライヤ―などの道具もたくさん見せてくださいました。質問したい児童も多数出てきて、終始興味深くお話を聞くことができた1時間でした。
ご多用の中、将来の職業人となる子どもたちのために貴重な機会をくださり、ありがとうございました。
にのみや学園小中交流会
小中交流会第二弾です。
この日は、中学3年生が「総合的な学習の時間」で取り組んできたことを小学生向けに発表する姿から学ぶことが目的です。
生徒さんたちは、「二宮町に恩返し!プロジェクト」というテーマで、環境問題や二宮町の魅力紹介・改善計画など、二宮町のことを考え、未来につなげるための提言をしてくれました。
体育館内の各所に設けられたブースを時間制で移動することにより、3つの異なるお話を聞くことができました。模造紙に大きく、かつ要領よくまとめたポスターを背にして、小学生のほうをまっすぐ見てやさしく語りかけるような態度、ゲームや作業、コントなどを含むエンターテインメント性への配慮、身近な地域を取材する中で編集したスライドや動画の再生をしながらの発表など、中学校入学をあと半年余りに控えている6年生にとって、刺激的な見学となりました。
ブースによっては、発表後にざっくばらんなおしゃべりをしようと小中学生が小さくまとまっているところもあり、単なる学習発表会ではなく、「来年、待ってるよ」という温かさを感じました。
退場後に教室をお借りして、見学の振り返りをまとめました。卒業まであと半年余り、自らが、そして学年・学級が自分たちなりの気づきに基づき、伸びていこうとする姿を見守っていきたいと思います。
専門家から打楽器のご指導を受けました
この日の音楽は、学年合同で音楽室や多目的室や教室を使って行いました。
二宮演奏家協会にも所属している地域の音楽家で本校の卒業生である柴田知明さん(写真左上)に来校いただき、子どもたちは合奏指導、主に柴田さんのご専門である打楽器のご指導をいただきました。
6年生は今、11月2日(土)のドレミファコンサートに向けて合奏や合唱の練習を重ねています。子どもたちと専科と担任とでここまで仕上げてきた「剣の舞」は6年生にしかできない難易度の高い曲ですが、最近はパート練習だけでなく全体を通した演奏もできるようになり、その曲らしくなってきました。
そこでこの日は、もっと上手になりたい子どもたちの思いを受け止め、専科では教えきれないプロならではの楽器の音の出し方などを教えていただくために柴田さんに来ていただきました。
2時間続きの授業の中でパート練習をいつもより多く取り、多目的室では鍵盤楽器やリコーダー、教室では個人で練習したい子が練習。そして音楽室では打楽器を担当する子が、柴田さんから小太鼓、鉄琴、木琴、シンバル、ティンパニの楽器別指導を受けていました。
いつもより長い時間とはいえ、楽器別となると子どもたちにはもっともっと教えてもらいたいくらいあっという間のひとときだったようです。子どもたちの積極的に教わろうとする姿は、課題に向き合って解決したい思いの表れで、少しでも良い演奏を目指していて、さすが6年生だなと頼もしく嬉しく思いました。
やはりプロからいい音を出す技を教わった後の合奏は、子どもたちも今までより輝いていて一体感のある演奏に聞こえました。教わったことで自信が持てて、もっと頑張ろうと思った子が多いのではないでしょうか。
子どもたちの学習に協力してくださる地域の方のこのような貴重な機会は今後も大切にしていきたいと思います。柴田さん、本当にありがとうございました。
トートバッグの製作
5年生のときに行ったエプロン製作の経験を生かし、6年生ではトートバッグを製作しています。
この日は保護者・地域のボランティアの方々による指導補助の他に、小中一貫教育の観点で家庭科の授業を研究するために町内小中学校の先生方も参観されていました。授業中、中学校の家庭科の先生から個別にご指導いただいている場面もありました。児童にとっては中学校の先生の雰囲気を肌で感じ、中学校の先生にとっては来年度入学してくる生徒の実態を教科の視点で把握する良い機会となりました。
体育や図工などの実技学習でもそうなのですが、動画視聴による実技場面の視覚的な学習支援は、口頭や図示による説明よりも印象強く伝わるようです。
その場での実演も効果があるのですが、児童の個々のペースで必要な時に、繰り返して視聴することができること、動画の性質上、映像内容・アナウンス・テロップ・再生時間など内容精査のうえで編集されたものであるため、非常にわかりやすいことが大きな特長です。この動画を実習・実技のオリエンテーションとして計画の初期にクラス全員で一斉視聴することは、基礎的な知識を効率的に習得させるのに役立ちますが、活動の中盤に個々のニーズに応じたタイミングで確認したい場面の視聴を取り入れることも、主体的に自分の学びを進める「個別最適な学び」につながると考えられます。
にのみや学園 小中交流会
9月25日(水)に、二宮西中学校を6年生が訪問しました。
授業参観、二宮西中学校生徒会による「中学生の一日」レクチャー、部活動見学を行いました。
授業参観では1年生から3年生まで全クラスの授業を参観させてもらいました。
生徒会による「中学生の一日」レクチャーでは、ユーモアを交えながら分かりやすくプレゼンしてもらいました。質疑応答など中学生の運営が素晴らしかったです。
部活動見学では、自由に校内を動いて見学させてもらいました。
半年後には中学校へ進級する6年生たち。中学校生活が具体的にイメージできたのではないかと思います。二宮西中学校の生徒の皆さん、先生方、ありがとうございました。