1年生
漢字の学び合い
書写の時間、教室では、子どもたち一人一人がノートや漢字スキルを使って、自分の机で集中して学習していました。
その中で何箇所か、2~3人のグループになっているところがありました。気になって1箇所のぞいてみたら、課題を早く終えた子たちが、これまでに学習した漢字を使って短い文を書いていました。
問題を考えて口頭で出題する子、それを聞いてノートに解答を書く子。出題するためには、これまでに学習した漢字のつくりと読み方を正しく身につけたうえで問題文を考えなければならず、簡単なことではありません。解答するのも、オリジナルの出題に少し緊張感があります。
漢字の学習には、漢字そのものにスポットを当てて1文字ずつ書き取りすることもあれば、単語・熟語として練習することもあります。教科書や漢字スキルなど、お手本を見ながらやることが多いですが、字の形・つくりに集中するためには必要な学習方法です。書写の授業では、まさに必須となります。
しかし、自分の思うように書いたり話したりするためには、単語や熟語をたくさん知っているだけではうまく表現することができません。また、文字や単語の書き取り練習は、場合によっては単調で機械的な作業になってしまうおそれもあります。
今日、グループ学習していた子どもたちの方法は、「書写の学習」を超えて、表現として「使える」漢字の学習でした。とても楽しそうにやっていました。
体育の授業のひとコマ
1年生は体育の授業を学年合同で行っています。児童会活動としてドッジボール集会が近く予定されており、その練習を兼ねて試合形式で取り組みました。
全員が集合しようとしている中、遅れて校庭に出てくる児童がいました。日課や制限時間といった枠組みの中で行動すること、手際よく作業することが苦手で、体操服に着替えるのに時間がかかってしまったようです。これまで、うまくいかないことがあると固まったり拗ねたりしてしまって授業が終わってしまうこともありましたが、3学期ともなると、だんだん自分一人でできることが増え、また一人でやろうとする意欲も高まり、気持ちの切り替えに時間がかからなくなってきました。
この日この児童は、はじめは校庭で少し拗ねていましたが、試合をするためにみんなが整列しているのを見ると、サッと走って列に加わり、その後はボールを当てられないように周囲の様子を見ながら楽しそうに動いていました。
物事にうまく集中できない子や作業が苦手な子には、友達や先生から声をかけたり、コツを教えたり、ときには手伝うことが必要なこともあるでしょう。しかし、ちょっとだけハードルを上げて見守ることも必要です。それが「いつ」「どれだけ上げて」見守るのかは、極端にいえば一人一人違いますが、今日の授業のひとコマは、待つことによる子どもたちの自律的な成長・成熟を感じたひとときでした。
チューリップの芽が出始めました
12月に植えたチューリップの球根の芽が出始めました。
個体差はありますが、日に日に厳しくなる冬の寒さの中、ときおり暖かい日差しを受けて、芽を出すものが増えてきています。
チューリップの球根を植えました
来年入学してくる1年生が楽しい気持ちになれるよう、子どもたちはチューリップの球根を植えました。アサガオを育てた植木鉢には何色の花が咲くのか楽しみに、毎日様子を見ながら水をあげています。プランターにも植えて、合計100株です。
自分でできるよ
12月になり、2学期もゴールが見えてきました。漢字の学習も少しずつ進み、ちょっと難しい引き算をするのに「さくらんぼ計算」(10の合成・分解:1桁の数を2つ合わせて10にしたり、逆に10を1桁の2つの数に分けたりすること。)を活用して考えることも少しずつできるようになってきました。
校舎の外に出て季節を感じるものを見つけ、それを使っておもちゃを作って楽しんだり、幼稚園・保育園の園児さんを招いて交流会をしたりすることもできました。
さて、子どもたちは日々、学校や家庭で学習活動をしていますが、より成長するために、とにかく経験を積む(場数を踏む)ことは大切なことです。しかし、自分の好みや特技、苦手意識など、自分なりの課題意識を踏まえたうえでの経験は、より質の高い成長につながります。学校では、それを「めあて」とか「ふりかえり」という言葉で、学習の始めと終わりに位置づけ、今日の勉強が「何のためにやるのか」とか「やってみてどうだったか」ということを意識づけています。
さて、この日の生活科では、自分でできるようになったこととして「朝、起きてから、夜、寝るまでの間にしていること」をたくさん思い出して友達と共有し、適宜イラストを交えてワークシートにまとめていました。授業の後半では、書いたものを先生に見せながら、時系列に説明していました。中には自分でやっていないことも含まれていましたが、家庭でのルーティーンを意識することも大切な振り返りです。このようなことの積み重ねが、「いつかは自分でできるようにするぞ!」という次の「めあて」につながります。
秋のおもちゃ屋さん
この日、1年生は生活科の学習で、「あきのおもちゃやさん」を開きました。
これまでに、校庭や吾妻山に出かけて秋のものをたくさん拾ってきました。それらを生かしておもちゃを作り、お店屋さんごっこを企画したものです。
この日に向けて、子どもたちは作りたいおもちゃを考え制作を進めるとともに、日頃直接かかわりのある先生に招待状を届けに来てあいさつもしました。
当日は、保護者の方々が大勢お越しくださり、子どもたちが作ったおもちゃで遊んでくださったり、一緒に新しいおもちゃを作ってくださったりする場面がたくさん見受けられました。また、地域の方も手伝ってくださいました。皆様ご多用の中、ご協力くださり、ありがとうございました。
店番を担当する子どもたちは、「お客さん」である友達や先生、保護者の方々に優しく、そしてできるだけ分かりやすく説明したり実演したりして、和やかな雰囲気の中、一緒に楽しく過ごすことができました。
完成されたおもちゃを使って遊ぶだけでなく、いろいろな材料を用意してその場で作るのも、「お客さん」の主体性も発揮されるので、より楽しく遊べたのではないでしょうか。
ようこそ 山西小学校へ!
1年生の学校生活も半年あまりが過ぎ、校舎内のこと、友達とのかかわり方、勉強の仕方など、自分たちなりに分かるようになってきました。
一方、小学校入学を控えている幼稚園・保育園の年長級の子どもたちは、そろそろ就学時健康診断を控えていて、初めて山西小学校に足を踏み入れるという時期です。小学校に対して期待と不安が入り混じった心境で過ごしているのではないかと想像しています。
そんな園児さんたちのために、1年生は交流会を計画しました。2年生に案内してもらった1学期の学校探検など、これまでの経験も生かしながら、「どうしたら安心して歩けるかな?」「どのように話しかけたら分かりやすいかな?」「ランドセルを背負わせてあげたらどう思うかな?」「勉強のことを紹介するにはどうしたらよいかな?」など、いろいろなことを考え、交流会当日までシミュレーションしてきました。
交流会当日は、園児さんたちが1年生として入学したときに最上級生となる、現在の5年生が体育館でお出迎え。手をつないで誘導してくれました。「来年、待ってるよ~!」と言い残して退散し、あとは1年生にバトンタッチです。
司会役や模範演技役の1年生は、手順を「忘れない」「間違えない」ことを念頭に、もちろん「分かりやすく」を心がけてがんばっていました。
学校探検がスタートすると、はぐれないように、そして安心して歩けるように手をつないでいました。階段に差しかかると、「気を付けて上がってね」と声をかける姿もありました。
教室では、ランドセルを背負わせてあげたり、席に着かせて教科書を見せてあげたりと、日頃の小学校生活を少しでも伝えようとしていました。
体育館では、「ハンカチ落とし」や「貨物列車」をして遊んでいました。ルールを分かりやすく伝えることも大切ですが、やはり楽しく遊べることが第一です。園児さんたちはもちろん楽しんでいましたが、それ以上に1年生自身がとても楽しんでいました。
別れ際には、1年生が組んだアーチを園児さんたちがくぐり、玄関前で「バイバ~イ!」と手を振り合っていました。寂しさを感じる場面でしたが、この交流会を通じて、1年生は自分たちのことをちょっとだけ「お兄さん・お姉さん」としての成長を感じられたようです。
1年生 湘南台文化センターこども館へ遠足
素晴らしい秋晴れのもと、1年生が藤沢市湘南台文化センターこども館へ遠足に出かけました。
いつも通りの登校班での登校でしたが、いつものランドセルではなくリュックサック、中には美味しいお弁当とおやつが入っています。小学校に入って初めての遠足、子供たちのワクワクドキドキがこちらにまで伝わってきました。
こども館に着き、まずは集合写真の撮影をし先生と館の方から過ごし方の説明を受けました。
プラネタリウムでは今夜の星空や秋の空の説明を大変わかりやすくお話いただきました。きっと今日の日没後の空を眺めたくなっていることと思います。
展示室では世界の遊び道具や楽器、科学実験など様々なもので遊びました。
他の学校の子どもたちや幼い来館者の方とも仲良く過ごすことができ、教室を離れて過ごした一日は大変有意義な時間となりました。
秋をさがそう(吾妻山編)
先週、学校で秋をさがすために校庭や中庭を歩き回りました。紅葉しかけている葉っぱやドングリなど、子どもたちなりに見つけて楽しんでいました。
この日は、吾妻山に出かけてみました。やはり、山の中は草木が生い茂るところ、山道に入るなり、すぐに子どもたちは葉っぱや木の枝、木の実や花の種を拾い始めました。
道中、私は吾妻山の散歩を日課にしていて90歳を超えるご年配の男性に出会いました。そこで、日頃ひとくくりで「ドングリ」と言っているものは、大きさや形が違えば木の種類が違うのだということを教わりました。また、吾妻山から見える富士山の景色が四季折々変化すること、山に生えているいろいろキノコ類の中には毒性があるものも少なからずあることなど、いろいろ教わりました。別れ際に、その男性が吾妻山で撮影した風景などの写真をいただきました。
途中の休憩で立ち寄った場所では、バッタやイナゴを追いかける子どもたちもいました。また、吾妻山公園事務所の近くにある遊具の周りには、トンボがたくさん飛んでいて、帽子で掬い取ろうと追いかけたり、静かに人差し指を出して止まらせようとしたりしている子もいました。また、そのそばにある花壇には、菜の花の株が、学校のものよりもひと足早く育ち始めていました。
ひとしきり「秋さがし」をしたあと、ローラー滑り台で何度も繰り返して遊ぶ子どもたち。やはり大人気の遊具ですね。
秋をさがそう
生活科では、季節の変化を実感し、それを楽しむことも大切な学習活動の一つです。
この日は、校庭に出て秋を感じるものをいろいろ探していました。黄色や赤色になった落ち葉、ドングリや栗、銀杏などの木の実、ススキの穂、子どもたちが通称「くっつきむし」とよんでいるオナモミなどの植物をはじめ、カマキリやコオロギ、バッタ類などの昆虫も見つけていました。
菜の花の芽が出てきました
先週みんなでまいた葉の花の種から、たくさんの芽が出てきました。
だいぶ元気がよく、発芽率が高かったので、様子を見て間引きをしなければ…。
菜の花の種まき
10月も中盤となり、秋らしく涼しい陽気となりました。植物の中には、葉の色が変わったり実が大きくなって落ちたりして、冬の準備を始めているものもあります。
冬から春にかけて咲く花といえば、どんな花を思い浮かべますか?
二宮町では、毎年1月の中旬から約1か月間、二宮駅周辺から吾妻山にかけて「菜の花ウォッチング」というイベントが行われます。学校でもこのイベントに協力しており、プランターで菜の花の栽培をしています。
今年は1年生が種まきをしました。教室で教頭先生から種まきについてのお話を聞いたのち、張り切って外での作業が始まりました。
春にアサガオの種まきをした経験を生かし、土に指で浅く穴をあけ、種をいくつか入れたのちにやさしく土をかぶせました。
グループによっては、「元気にな~れ!」と種に向かって声をかける場面もありました。重いプランターを力を合わせて運び、交代で水をかけ、今日の作業を終えました。
さあ、いつ芽が出てくるでしょうか?楽しみですね。
あたらしい1年生をしょうたいしよう!準備開始!
11月14日(木)、来年度1年生になる幼稚園・保育園のお友達が山西小学校に来ます。そのための準備をはじめました。
幼稚園・保育園のお友達に「小学校、楽しい!」と思ってもらえるように頑張って準備を進めています。
今週は招待状を完成させました。先生が中心ではなく、子どもたちで話し合って活動を進める姿が頼もしく見えます!今後も楽しみです。
反復横とびに挑戦!
体育の授業は、「運動の特性やその場の状況に応じて動く力」「動き続ける力」「相手と協調しながら動く力」「心身の健康安全に配慮する力」などをねらいとして、週3回程度行っています。
年間を通じて、子どもたちはそのときの体調や気分、得意不得意などの影響を受けながらも一生懸命、様々な種目に取り組んでいます。
今日の1年生は「反復横とび」にチャレンジしました。これは「すばやくタイミングよく動く」ことをねらった運動です。
「短時間に一定の幅をすばやく行ったり来たりする」「友達がとんだ回数を数える」「回数を先生に報告する」「役割を交代する」の流れをこなしつつ、ある程度の運動量を確保するため、保護者の方々に計数をお手伝いしていただきました。ご多用のところご協力くださり、ありがとうございました。
プログラムは非常にスムーズに流れ、子どもたち自身、上達を実感できたのではないでしょうか。
iPad入門!
二宮町ICT支援員の川嶋さんにお越しいただき、iPadの扱い方を教わりました。
二宮町では、すべての小中学校にタブレット端末が配備されています。小学1・2年生にはiPadが、小学3年生~中学3年生にはchromebookが配備されています。
この日は初めてiPadを教室で扱うため、自分で書き込んだ番号や名前のシールを本体に貼り付けたり、机の上での置き方や持ち運び方などを試してみたりと、基本的な扱い方を中心に教わりました。
アサガオの観察
全員の鉢で無事に発芽した後、子どもたちはアサガオの成長を毎日楽しみに見ています。
今日は、その成長の様子を観察日記として書いていました。科学的・理科的にというよりは、葉や茎、つるなどの大まかな「見た目」や葉の手触り、においなど、五感に訴えるところでアサガオのつくりを実感して親しみを覚えるところが1年生の学びです。そのような気持ちでアサガオに触れていく中で、より具体的・客観的なことへと視点が及んでいきます。
それにしても、ここ最近で一株ひと株の葉が大きく、そして枚数も増えてきました。そろそろ間引きして、より大きく、より強く育てていく時期に入ってきたと思います。間引いた株はおうちで植えなおすと、そちらの成長も楽しめますね。
やぶいたかたちからうまれたよ
この日の図工の授業で、色画用紙を素材として用いる中、手で破いてできる偶然の形を組み合わせて1枚の絵をつくりました。
先生が授業の目的や手順を説明したり実演したりすると、子どもたちはさっそく手元の画用紙をビリビリと破りました。
そこでできた形から、「ゾウさん」「タツノオトシゴ」「くつ」「雲」「イルカ」「王冠」など、一人一人自由にさまざまなものを想像しました。
当然、初めに手に取った色だけでは物足りず、みんなの破り残しを集めたものから思い思いに次の色を取り、破いていきます。
そうして制作を進めていくうちに、ようやく絵全体のイメージが決まってきました。「絵」といえば描きたいものをあらかじめイメージすることが多いですが、このように素材の色や形などを生かし、どんなものができそうか考えながら制作を進めていく方法もあるんですね。
子どもたちのたくましい想像力には驚かされるとともに、最後まで何ができるのか分からないというのも楽しかったです。
アサガオの種、全員発芽!
5月の初めごろにまいたアサガオの種ですが、全員の鉢から無事に芽が出てきました。どれも比較的しっかりした芽で、これからの成長が楽しみです。
でも、毎日しっかり観察してお世話しないと…。
1・2年ダンス練習、いよいよ校庭で
運動会が2週間後に迫りました。体育館で基本動作をひととおり練習し、いよいよ校庭で隊形移動を覚えます。
校庭に出ると、やはり距離感覚や位置取りが難しくなります。これから練習を重ねるうちに視野が広がり、かわいらしくも大きなうねりとなると思います。1・2年生の皆さん、がんばって!
学校で働く大人にインタビュー!
1年生の子どもたちは、生活の授業で校舎内を何度も探検し、だいぶ学校の様子がわかってきました。
そこで、今度は学校で働く大人にインタビューすることになりました。学校には教員だけでなく、事務職員、学校作業員、支援教育補助員、学校図書館指導員、…など、様々な職種の職員がいて協働しています。
子どもたちは素朴な疑問を素直に投げかけてきます。先生だけでなくいろいろな大人がいる学校で、それぞれどんな仕事をしているのか、子どもにとっては実に素朴な疑問だと思います。
私もインタビューを受けました。
「校長先生はどんなお仕事をしているのですか?」
「どんな仕事が難しいですか?」
「なぜ仕事をするのですか?」
「なぜ先生になったのですか?」
(校長という職が、学級担任と違うということはなんとなくわかるけれど、具体的に何をしているのか?)
(そしてそもそも、大人はなぜ仕事をするのか?)
(「校長先生」というからには「先生」に違いない。ならば、なぜ「先生」になったのか?)
大人というもの、社会人というもの、管理職というもの、そして教師というものの本質を突く、よい質問だと思います。でも、1年生に分かるように答えるには非常に難しい!!